バレンタインチョコの文化はチョコレートメーカーの宣伝がきっかけで始まったという話は有名かもしれません。実際、1930年代に神戸の製菓メーカー「モロゾフ」が自社製品のPRのために出しだ広告でバレンタインデーを紹介しており、当初は外国人向けの新聞広告だったと言います。その後、バレンタインデーにチョコレートを販売するイベントを阪急百貨店が開催するなど広がりを見せ、1970年頃には小・中学生の女子が「男子にバレンタインチョコを渡して告白する日」として定着しました。さらに、バレンタインデーは進化をみせ、1980頃には女性社員たちが男性の同僚や上司にチョコレートを贈る「義理チョコ」も誕生しました。
この頃からはたくさんの製菓メーカーがこのイベントに参加するようになり、バレンタインチョコは百貨店だけでなくスーパーやコンビニエンスストアなどでも買えるようになりました。最近では非正規雇用の増加などによって義理チョコ文化は廃れつつありますが、代わりに友達同士でチョコレートを贈り合う「友チョコ」などが学生たちに広まっており、大人の女性たちは自分用に高級なチョコレートを買う「ご褒美チョコ」もトレンドになっています。この時期になると日本のみならず海外の有名チョコレートメーカーの商品も続々と発売されるので、女性だけでなくスイーツ好きな男性にも人気のイベントになりつつあります。また、チョコレートのお礼としてキャンディーを贈るホワイトデーも定番となっており、これもキャンディーメーカーが広めたイベントだと言われています。
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